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大丈夫。自由は怖くない

相談するときに気をつけること

相談に行こうと思い立ったとき、どこに相談すればいいのか、そこの電話番号は?など、調べてから出るわけですが、夫に見つからないようにすることが最優先です。
夫にばれて、暴力がひどくなるのは目に見えていますから、あなたの身を守ることを一番に考えて行動してください。

相談に行くときに、気を付けることは、
①問い合わせの電話をするとき、自分の携帯や家の電話からかけない。
②ネットで検索した情報の履歴を消しておく。
③相談に出かける前の態度、出かける時の交通手段、服装、部屋の様子をいつもと同じようにしておく。
④パンフレットなどを持ち帰らない。もしくは誰かに預かってもらう。
⑤身体的DVの場合は、DVの証拠や、健康保険証などの大事なものを持って行く。

の5つです。

全部を守らないといけないってわけではなく、「できるだけ」で大丈夫です。
あなたの身を守ることを第一にして、参考にしていただけたらありがたいです。

①問い合わせの電話をするとき、自分の携帯や家の電話からかけない。

DV夫は、妻を束縛しコントロールしますから、妻の携帯などをチェックをする人が多いです。
妻は、その束縛の網をかいくぐって相談しなければなりません。

妻がある日、こっそりDV相談ナビや、女性センターなどに電話をかけ相談して、携帯や家の電話の「履歴」を消します。
夫が帰ってきて、その時は携帯チェックでばれなくてホッとするのですが、時間が経ってばれる場合があります。

電話会社からの「通話履歴」です。
電話の契約者は、何月何日・何時に・どの番号に・何分かけたか・その時の料金の一覧を、電話会社に請求することができます。

DV夫はそれを持って、時間差でネチネチ責めます。
暴力がひどくなるのは目に見えています。

②ネットで検索した情報の履歴を消しておく。

①と同じカテゴリですが、スマホやパソコンでDV相談のことを検索した後は、「ブックマーク」や「お気に入り」に入れることはもちろん、気を付けてほしいのは、「履歴」欄も消すことです。
スマホなら、開けっ放しの画面を消すこと、パソコンなら、「今日の履歴」欄の情報も消すことをお勧めします。

③相談に出かける前の態度、出かける時の交通手段、服装、部屋の様子をいつもと同じようにしておく。

妻は、夫が絶対帰ってこない時を見計らって相談に出かけるでしょう。
その「絶対」って、ホント無いなあと思います。
絶対帰って来ないと妻が思っている時間帯に、夫が帰ってきたりするんです。

なぜなんでしょうね。

DV夫は、妻の一挙手一投足をよ~く見てます。
妻の表情・態度・服装・部屋の物の様子など、ずっ~と見てます。
妻が相談に行くと決めた日の表情や態度がいつもとちょっとでも違うと、夫は内容まではかわからなくても、「虫の知らせ」のようなことがあるそうです。
結構な確率で帰ってきたり、仕事中、外に出るついでに家の近くを通り、様子を見たりするんです。

家の外に車があるか、子どものおもちゃがいつもと同じ場所にあるかなど、逐一観察しています。

そこへいつもと違う服装の妻が帰ってきたりしたら、もう、えじきです。

相談に行くときも、普段買い物に出かける時の交通手段、服装で、部屋もいつもの通りにして行きましょう。
もし、そのまま逃げることになったとしても、部屋がいつもと同じであれば、夫がおかしいと思うまでの時間稼ぎになります。

④パンフレットなどを持ち帰らない。もしくは誰かに預かってもらう。

これはわかりやすいですよね。
家に、婦人相談所やNPO法人のパンフレットなどが置いてあったとしたら…。

もしお友達など協力してくれる人がいる場合は、大事なものを預かってもらうのもいいですよね。
ただし、家族ぐるみで付き合っているお友達には気をつけてくださいね。
お友達の旦那さんや子どもさんが、全く悪気はないのに、夫に「奥さん今日来てたね。」とか「郵便物預かってるよ。」なんて言ってしまうことがあります。

⑤身体的DVの場合は、DVの証拠や、健康保険証などの大事なものを持って行く。

身体的なDVを受けている場合、妻はそれほどは思っていなくても、相談員から見たら「逃げた方がいい」と感じる場合があります。
それは、暴力が日常化していると、妻は「無力感」や「自尊心の低下」などにより、「暴力をふられる私も悪い。」などと考え、暴力を当たり前としてしまうためです。

そんな時、妻はちょっと相談に来たつもりでも、深刻な状況になってしまっていることが少なくありません。
そこで当然「逃げる」ことを勧めるんですが、
「大事なものを持ってきていなくて、逃げれない。」
と妻が逃げるのを拒否することがあります。

そこには、本当は逃げたくないってことを、「大事なものを持ってきていない。」ということを理由にして、回避しようとすることもあるのですが、
「けがの写真」や「夫の罵声を録音したもの」などを忘れていた場合、後で夫に見つけられては困るものもありますから、なるべくDVの証拠や、パスポート・運転免許証・健康保険証・住民基本台帳カードなど大事なものは、持ち歩くようにしましょう。

相談の後、家に帰ってくるにしても、DVの証拠などは、夫が不意に帰ってきて荒探しでもされたら困るので、持ち歩くか、信頼できる人に預けておくのがいいと思います。

最後に

上記、5つのことについてお話ししました。

要は、
「夫にさとられずに相談に行って、何事もなかったように帰ってこられればいい。」
ということなんですが、夫に監視され、狭い世界で生きざるを得なくなっている被害者、無力感でいっぱいで自分には何もできないんじゃないかと考えがちな被害者にとって、とても難しいことだと思います。

相談するだけでこんなに苦労するの?と思われるのが心配なんですが、あなたが自由になり「普通の幸せ」を得る第一歩として、1回相談してほしいと思います。
少しだけ勇気を出して、1回相談することによってあなたの周りの色々なことがわかってきて、少し世界が開けると思います。

もうあなたは、このサイトを見ていただいている時点で、「普通の幸せ」へ向かっていますから、心配しなくて大丈夫ですよ。

次は、二次被害(相談員の質)について説明します。
今回もつたない文章を読んでいただき、ありがとうございました。

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