どんな相談機関があるの?
①DV相談ナビ(婦人相談所)
0570-0-55210
です。
全国共通の番号で、ここに電話すると、発信地などの情報から、各都道府県の婦人相談所に自動転送されます。
婦人相談所は、他に、女性相談所や女性相談センター、男女共同参画センター、女性サポートセンターなどの名前で、各都道府県に1つずつ設置されている施設です。
場所は秘密ですが、必ずシェルターを持っているので、公の施設の中では、一時保護に一番近い相談窓口です。
都道府県庁所在地から遠くに住んでいて、近くで相談したい方については、近くの相談機関を紹介してもらえます。
②配偶者暴力相談支援センター(婦人相談所)
先ほどの婦人相談所と、その他大きい市、区などに設置されている、DV相談の専門機関です。
元々婦人相談所は、売春防止法に基づいて設置されている施設ですが、DV防止法ができてからは、配偶者暴力相談支援センターの機能も持つことになりました。
③女性センター
男女共同参画社会基本法を元にした施設で、他に、男女共同参画センターなどの名前で、各都道府県や市区等が設置していて、配偶者暴力相談支援センターと兼ねていたり、連携したりして、DVの相談窓口を設けています。
④福祉事務所
市、区、大きい町、振興局、県民局ごとに設置されていて、生活保護や、母子の相談に向いていますので、子どもさんがいてDVを受けている方は、福祉事務所の窓口で相談される方も多いです。
⑤警察
①~④まで挙げた相談窓口は、夜間や休日は対応できないので、緊急の時などは110番するか、最寄りの警察署や交番に相談してください。
また、身体的暴力がひどい時は、警察に駆け込むのが一番です。
⑥民間シェルター
民間団体が運営しているシェルターのことで、NPO法人や社会福祉法人などがシェルターを持っています。
どこに相談したらいいの?
上記のように、相談できる機関は多くあるので、迷われる方もおられると思います。
あなたの状況に合わせて、下記の説明を参考にしてみてくださいね。
警察
まず、「死の危険を感じた」、「身体的暴力がひどい」時、また夜間は、警察です。
警察で、逃げた方がいいと判断されたら、配偶者暴力相談支援センター(婦人相談所)やNPO法人と連携して、シェルターに連れて行ってくれます。
また、その後の見守りをお願いする際に、話がスムーズに運ぶので、夫が激高して何かする可能性があるなら、警察です。
逃げる時、ご実家の方が心配な場合も、その時に相談するといいでしょう。
DV夫が逆上してご実家に行く可能性が高く、ご実家にお母さんだけのような場合には、相談しておいた方がいいです。
DV相談ナビ・婦人相談所・配偶者暴力相談支援センター(婦人相談所)
平日の昼間なら、まずDV相談ナビ(0570-0-55210)か配偶者暴力相談支援センター(婦人相談所)にお電話してみてください。
お話の中から、あなたがどうすればいいか、教えてくれます。
DVの専門機関ですから、様々なケースに対応してくれます。
お近くに配偶者暴力相談支援センター(婦人相談所)があるのであれば、直接相談してみてください。
お近くに配偶者暴力相談支援センター(婦人相談所)ないときでも、電話で相談も受けてくれますし、面談が良いときは、お近くの女性センターや福祉事務所を紹介してもらえます。
配偶者暴力相談支援センター(婦人相談所)は、玄関にガードマンがいたりして、ものものしい雰囲気です。
ですが、中に入ると、優しく相談を受けてくれますし、内緒の所にシェルターを持っていますから、すぐ逃げることができます。
逃げると決めたら、配偶者暴力相談支援センター(婦人相談所)です。
その他、保護命令、離婚手続き、その後の生活のことなど、全般的に相談にのってもらえますから安心してください。
ただし、配偶者暴力相談支援センター(婦人相談所)のシェルターは、2週間とか、短い期間での一時保護となるところが多いです。
緊急時には、配偶者暴力相談支援センター(婦人相談所)がいいですが、腰を落ち着けられないので、ゆっくり考えたい人は後述の、女性センターや福祉事務所の方がいいかもしれませんね。
女性センター・福祉事務所
すぐに逃げない場合、夫に知られずに相談に行って、何事もなかったかのように帰らなければなりません。
とても気を使いますから、日常的に相談したい時や初めての時は、市区町村で聞いてみてもらうと、女性センターや福祉事務所に案内されると思います。
女性センターは、区・市などの、「男女」「共同」「参画」の言葉が付いた部署にありますし、福祉事務所は市・区・大きい町・振興局、県民局単位に設置されていますから、わかりやすいのではないでしょうか。
子どもさんがおられる方は、福祉事務所の方が立ち寄りやすいかもしれません。
何回も行っていいですから、ちょっと話を聞いてもらいたい時などでも、相談にのってもらえます。
一番、足を運びやすい施設です。
また、配偶者暴力相談支援センター(婦人相談所)や地域の保健師とも連携が取れるので、もし逃げることになっても、地理的なことなどのフォローがうまいです。
民間シェルター
他に、民間シェルターがあります。
NPO法人や社会福祉法人が運営しているシェルターです。
ここに逃げた場合は、公の機関の一時保護とは違い、長期間滞在できることがあります。
それぞれ違う団体が運営していますので、形態も様々です。
集団で暮らす合宿所のような施設、
食事などが一緒の下宿のような、シェアハウスの形態、
マンション・アパートのような、世帯ごとに別々に住む形態、
中には、全く別の目的の施設(乳児院や児童養護施設など)の一室を借りるような形態もあります。
DV専門のNPO法人は、弁護士事務所が運営している場合が多いです。
主にマンション・アパート形態のシェルターを持っており、保護命令や、その後の離婚手続きへの動きがスムーズです。
それに、公的な相談場所(警察・配偶者暴力相談支援センター等、自治体の持っているシェルター)には、夫婦か事実婚でないと、法律の規定に合わないので、逃げることがむずかしいです。
彼氏・彼女の関係で暴力をふるわれ、逃げたい場合は、民間シェルターに相談すると、逃げることができる団体もありますから、相談してみてください。
民間シェルターのパンフレットなどの情報は、女性センターや福祉事務所などの公の施設にもあります。
お友達の中にも詳しい方がおられるかもしれません。
お友達や家族の紹介で民間シェルターを利用される方も少なくないです。
このように、各相談機関には得意な面がありますから、あなたの状況や目的に合わせて相談して下さいね。
次は、相談するときに気をつけることについてお話しします。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。